白いのもピンクのもどちらも好きだけど、どちらかひとつだけと言われたら、白い方を選びます。乳白色の花びらの先に、ほんの一滴だけ紅をのせて、あとは葉っぱの緑が反射して、うっすらと緑がかっている様子が美しいです。庭先とか公園よりも、街路樹として咲いているのが好きです。春の街で、誰よりもたおやかに微笑んでいます。
葉っぱの上に儚げな花びらが、ふわっと乗っかるみたいにして咲いている姿がいいんだけれど、ずっと前、ハナミズキという花の存在を教えてくれた祖母は、その時同時に、でもあれは花ではないんだよと教えてくれました。くわしいことは知らないけれど、紫陽花と同じように、あれは花ではないらしい。でも、私のなかでは、ハナミズキも紫陽花も、どうしたってやっぱり花です。
ハナミズキは花水木。本当は漢字で書きたいし、ハナミズキと口にするとき、私はいつだって、花水木と思って口にします。「花(はな)」「水(みず)」「木(き)」漢字をみっつも使う名前で、全部を訓読みする花って他にあるかな?そういうところも、かわいらしくてとても好きです。
